2010.02.10 Wednesday
雲の上のひと
今日も9時過ぎまで仕事。朝食の買い物をして帰宅したのは10時半過ぎ。明日は振替休日だけれど、10時過ぎに仕事場に行って、12日の大会の最終打ち合わせ。なぜこんなギリギリに開場時間が変わるのさ!
今日は職場体験の女子を配達に同行させた。もちろん相手先の利用者の許諾を事前に得てからの出発。1軒目は、足の不自由なおばあさま。
やせてしまって、目ばかり大きく目立つおばあさま、以前はずいぶん警戒心の強い表情をしていたけれど、最近はいつも柔和。今日は特に顔をほころばせて迎えてくれた。
「あらあら、かわいらしい中学生さんだこと。本当にねぇ、ありがたいですわ。ご苦労さまです」
女子は、どう答えたらわからずもじもじしつつも、きちんと挨拶ができていた。
2軒目は心臓病のおじさん。
少し動くと呼吸が荒くなってしまうのに、今日は3足分のスリッパを出してくれて「ちょっとあがっていきなさい」と中へ迎え入れてくれた。病気になる前にした最後の仕事が百科事典の編集だったという話や、チボー家の人々について、年間100冊は読みたかったのに昨年は奥様を亡くされて、なかなか本を読む気持ちになれず達成できなかったこと、中学時代に当時校内になかった図書室を自分たちの手で作ってしまった話など、たくさん貴重な話をしてくれた。
「夢はね、やっぱり努力しないと実現できないから。でも君たちにはたくさん時間がある。大丈夫だ」
「君たちみたいに若い人たちと、もっと話す機会があったらいいのに。とても楽しい」
とにかく、最近の子どもは疲れ切っていて、感動も薄い。しかも大人に対する畏怖、尊敬などという観念はまったくなく、話を聞くことすらしない。だから、今日のお話がどれほど彼女たちの心に残ったか、響いたかは定かではない。でも、そういう人たちがたくさんいること、それだけを知ってもらえればよいのかもしれない。
私はやっぱり今のこの担当の仕事が好きだ。
もっと時間をそちらに裂きたいのに、ああ、邪魔が入る…。ふぅ。
あ、タイトルは録音図書利用者さんが
「あの、ほら年末までドラマがやっていた作品で『雲の上のひと』っていうの、あるかしら?」
といってもの。ええ、ええ、それはきっと『坂の上の雲』だと思います。

















