トテチテ堂本舗

毎日、たんたん。
犬の散歩中、夜空を見上げる。

昨日の木枯らしのおかげか、今晩はわりあい星がよく見える。メガネの縁からはみ出てしまうから、全天を見られないことに気付くたび、あぁ視力が良かったら!と思う。
星座は全くわからないけれど、明るさも色も様々な星が瞬いているのん見ていると、スーンッと気持ちが静まってくる。
最近、やっと星空を見上げる余裕が出て日々に出てきた。それだけでも嬉しい。

最近ピース又吉の猛プッシュのため、すっかり話題になっている夏葉社の本『星を撒いた街』上林暁著をミーハーながら取り寄せ中。
聖ヨハネ病院には我が家族の思い出が溢れている。手元に届くのを愉しみに待とう。
評価:
三浦 しをん
光文社
¥ 1,575
(2011-09-17)

三國 万里子
文化出版局
¥ 1,470
(2011-09-16)

 今、時間が取れなかったり、睡魔さんとの戦いにあえなく撃沈したりして読書がまったく進まない日々であるが、そんな中ちょこちょこ読み進めているのが『舟を編む』三浦しをん著である。
珍しい職業にスポットライトを当て、綿密な調査を元に作品を描くのを得意とする著者、しかも日本語の元祖古代日本文学および伝承文学の研究者を父に持つ彼女が「辞書編纂」をテーマに描くとなればかなり面白い予感がしていた。帯のイラストはライトノベルズのような印象を与えているが、そこは狙いなのか?
子どもの頃、動機は「エロい言葉調べ」と動機は不純であっても、辞書遊びをしたことがある人間だったら面白く読めるはず。『新解さん』シリーズが好きな人とかね。
若い頃は眠くても本が面白ければ睡魔に勝てたのに、最近はすっかりあきまへん、知識や娯楽よりも体の要望に素直になってしまってます。

さて、編むと云えばまだ見ていない本。
三國万里子さんの『きょうの編みもの』。去年の私の編み物ブームや予想通り完璧に出来上がった作品は一つもないまま終了しているけれど、三國さんの色遣いや各国の古いデザインやイラストからヒントに作られた柄は、他の編み物にはあまり見られないものが多くて、見ているだけれでもとても刺激になる本である。
料理本と編み物本は「作らなくても楽しい」んだもん本である。
 裏表紙のインパクトある親子のイラストにびっくりし、手に取った本。で、タイトルを見て更にビックリ。ちょっと待て、美人の概念、ひっくり返るぞと思って読んでみた。

すごーく、すごーくいい話。ウクライナのことわざもすばらしい!

ビバ!、世界中の一番美人なお母さんたち!
評価:
高野 文子
筑摩書房
¥ 1,575
(1993-06)

 先日音訳者の方と話をしていて、絵や写真を読む(目が見えないなどの障害がある人のために、言葉に置き換え音読すること)難しさについて説明してもらった。その中で、以前勉強会で漫画の読み方を習った、という話の中で、「なんて漫画だったかしら、あのお風呂に入る前に洋服をいっぺんに脱いじゃって、お風呂から出た後その服を、一枚一枚はがす、みたいな漫画をね読まされたわけよ」って聴いた途端、「それは『るきさん』です!」と大声を出してしまった。1シーンで漫画のタイトルを当てられる漫画もすごいけど、この漫画を勉強の題材に選んだ人にびっくりだ。世にあまたある漫画の中で、なぜにこの漫画?擬音ばかりのジャンプ漫画なんかに比べればよっぽど読みやすいとは思うけど、マニアックだなぁ。
今回、震災の後すごく読みたくなって開いた漫画、気がつけば単行本1冊文庫本2冊も持っていた(笑)。
評価:
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合同出版
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(1989-06)
コメント:原発事故とはどういうものなのか、どのように対処すればよいのか、コンパクトにまとまった本。

 今回、原発についてあまりに自分が何も知らなかったことを痛感した。全国に55基もあること、かなり老朽化が進んでいること、冷却にこんなにも時間が掛かるほどの熱量があるというKとなど。

そんな中、今合同出版HPで著作権者の理解/協力の下、絶版になっている本がPDF版で公開されている。『緊急対策マニュアル 原発事故 その時あなたはどうするか?』という本。すごくコンパクトに事故そのもの、対策、よく耳にする単語の説明がなされている。ご近所の図書館で借りるのも一つ、プリントアウトして家族で読むのも一つ。ぜひ、この機会に読んでほしい。冷静な判断材料の一つになると思う。

そして、もう一冊。
『被曝治療83日間の記録 東海村臨海事故』
こちらは、今福島原発で作業している東電職員、そして関連会社(東電より多いのでは?)、消防隊員の方がこういう症状になる可能性が極めて高い環境で、正に命を懸けて戦っているということを知るために良い本。子どもの頃、広島長崎の原爆写真展が小学校の体育館で開かれ、母に連れられ数回観に行った。その時の恐怖をひさびさにこの本で感じた。たまたま返却されてきて、パッと開いてみたら皮膚がボロボロに剥がれた腕の写真。実は病院に運ばれた時はほとんど普通と変わりなかったのが、数日後には重度のヤケドをした状態になってしまったのだ。これが被曝なのか、と知る。そして体内でもDNAの染色体が形を失い、皮膚組織の再生が一切できなくなる状態。そして、治療に当たった医療関係者も彼らから発せられる放射線で軽度の被曝をした事実。
目を背けたくなるが、背けてはいけないと思う。今回、東電職員のずさんな管理体制で、関連会社の作業員3名が回避できたはずの被曝をしてしまったという。ここまでひどい症状が出ない事を祈るが、東海村の時もそうだったが、こういう時情報がなかなか出てこない。こうして本で出ても、見る人は限られる(NHKでドキュメンタリーをやったらしいが)。もっと今、一番国民が感心を寄せている今だからこそ、事実を伝えてほしい。百聞は一見にしかず。個人情報を守りつつ、写真での紹介が必要だ。



評価:
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農山漁村文化協会
¥ 1,200
(2010-06-21)

 本屋さんで雑誌「住む。」を買う。
今回は、松阪市にあるレストランカルティベイトの記事と、ki-to-teの直売所紹介が出ているので購入。この雑誌は読み応えがある。建築雑誌ほど専門的ではなく、かといっていい加減なインテリア雑誌なんかでもなく、暮らす、住むは文化だという根幹的な部分にすごく共感を覚える。
ゆっくり読もう。

この雑誌を小脇に抱えてレジに向かう途中、ものすごく強烈な視線を感じた表紙が「GINZA」。たぶん中を見たのは今回が初めてではないか?と思うくらい、私の人生にまったく必要のない雑誌だけれど、この表紙のモデルさんはすごいインパクトだ。誰だ?まさかと思ったら、やっぱり冨永愛さんだった。印象がずいぶん変わったのね。アゴのとんがりが三角定規並みだ。メイクさんの力もあるんでしょうけど、この変貌ぶりには驚かされた。けど、買うわきゃないけどね。
評価:
なかしま しほ
文藝春秋
¥ 1,260
(2010-04-22)
コメント:おやつですよ、なんていってもらうことがなくなった大人のための本。 食べたくなった時に、ささっと自分のために作れる簡単でおいしいおやつの本。 最後の失敗百科が笑えます。

 「おやつですよ」

子どもの時にしか聴けない言葉。
大人になると、誰もそんなこと云ってくれない。
今の子どもは多忙さんだから、案外耳にしていないかもしれないけれど。

今、日本人に必要なのは「おやつの時間」かもしれない。
ビタミンや栄養素、カロリーやらマクロビオティックなんていう、体はもちろんその人となりを作る大切なものとは違う。なくても生きていけるけど、でも「ある」と「ない」とじゃ全然違う。「絶対必要」じゃないもしれないけど「全然不要」じゃない。日々のあったかさとか厚みとか、濃度が全然違ってくる。

おやつを作る人。
おやつを頂く人。
それを見つめる作った人。
ごちそうさまを云う人。
その間に流れる時間。

うちの母の思い出のおやつは「コーヒーゼリー」だった。甘みを入れずに作って、コンデンスミルクをたらりとかけて食べた。
この本、母に献上しました。だって母が大切にしていた、あのボールやあのスプーンが使われているから。


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今日はこの本の中の「あまからナッツ」を作ってみた。止まらない。



 今朝、ku:nelの記事について書いたばかりで云うのもなんだけれど、正直この頃のかの雑誌はあまり面白くない。定期購読しているから、否が応でも自宅に送られてくるんだけれど、以前はかなりの確率で「ほうっ!」と思わせる記事があったものだけれど、ここ1年くらいはその「ほうっ!」に出会う度が1/3に目減りしている感がある。
同様の雑誌(「天然生活」「ナチュリラ」「暮しの手帖」(松浦弥太郎氏が編集長になってから)などなど)が増えたのも一つ。
でも、こんなことを一読者の私が云うのもなんだけれど、文章が面白くなくなった、と思う。以前から、「この記事の視点も面白いけど、文章が読ませるなー」と思わせる記事は、「文/鈴木るみ子」という人が書いていることがとても多かった。江國香織が子どもの頃、その人がどんなに凄い人かわからなかったけどこども心に「石井桃子著とか訳」って書いてある絵本は、絶対面白いということを知っていた、とエッセイで書いていたけれど、それに近い。事実、鈴木さんがどんな人か、全くわからない。最近は編者として、書籍も出しているようだけれど、どうやらku:nelからは離れたらしい。非常に残念。

出版業界的に、定期的に雑誌を出すのが非常に困難な時代になって、その穴埋めに「MOOK(BOOKとMAGAZINEの中間だからムック)」を出す傾向が強いそうだ。書籍に比べ、多く出版できるし、かつ書店にしてみれば返品率に関して雑誌並みの扱いでよい、という気楽さがあるらしい。でも、それってちょっと無責任ではないか?もっと、その雑誌ながらではの個性を存分に振りまいて、一発屋ではなく継続は力なり的な雑誌を作れないのか?

ちょっと、そんなことを考えてしまった。
なんだかんだ云って、ku:nelは嫌いじゃないし、今後も頑張ってほしいから。創刊号から読んでいる人間として、そんな風に思う。


話は変わるけれど、外は雪景色。でも、もうやみそう。残念、朝の一面雪景色を愉しみにしていたのに。

赤木 かん子,H.C.アンデルセン,高野 文子
フェリシモ
¥ 1,300
(2006-09)

 『しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん』こどものとも 年少版が発売されて、身近な高野文子フリークの皆さんが、鼻穴を大きくした。遅筆の高野さん、一作品が上梓されるたび、フリークは狂喜乱舞する。それが、毎回こちらの予想を超えた形だったりするので、驚かされたり、やられた!と思ったり。今回も、まさかこどものともとは。きっと、5年前に切なる思いをしたためた手紙で執筆依頼をした編集さんもフリークの1人なんだろう。

さて、この『火打ち箱』も意外な作品で驚いた。
シリーズ名の「こんなアンデルセン知ってた?」と云われる通り、アンデルセンの作品にこんなお話があるのにも驚いたが、この高野さんの挿絵?といか、挿し切り紙作品は目が素晴らしい。いったい何時の時代の、どこの国の作品かわからないような作風。児童書だし、フェリシモ出版だから、書店よりも図書館の方が見つかりやすいと思います。ぜひ、見てみて。

でも、小学生の時お小遣いをはたいて『おともだち』を手に入れ、宝物のようにしてきたので、自分が大人になるまで、高野文子さんがこんな有名な漫画家だとは知らず、「私だけの大好きな漫画家」だと思い込んでいたから、古本屋のバイト面接試験の時「好きな本」に『るきさん』と書いたら、みんなが「あ、高野さん好きなんだー」と云ってきた時、正直ショックだった。「私の高野さんなのに…」。
結局、古本屋の絶版漫画担当の方から、それ以外の絶版になっていた作品などを見つけてもらって、手に入れたので文句は云いませんけどね。
 『深夜食堂』の新刊が出たよー!
帯によれば、この秋小林薫が主演でドラマ化されるらしいけれど、うーん微妙に小林薫じゃないと思うんだけどなぁ。もうすこしやさぐれて欲しいんだよ。小林さんじゃもて過ぎになるはず。私だって毎晩通ってしまうわ。

『筆談ホステス』なんて本が出たけれど、それと同じネタの話が出ているね。
大学の時、手話サークルに聴覚障害者で超かっこいいK田先輩っていう人がいて、この人がさ「愛してるといってくれ」のブームにも乗っかって、これまた超モテモテやったん。ジェスチャーと筆談でするっと女の子に近寄って、超甘ーいとろける笑顔でコロッと落としてたなー。吉田栄作バリの真ん中分けのサラサラヘアをかきあげちゃって、白のワイシャツの胸をどーんと開けちゃって、そりゃーもー、ね。
私は落としてもらった事もなく、時々頭をどつかれることがある程度でしたが…。

本屋さんに行ったらいろいろ欲しくなっちゃった。
父が師と仰ぐ、梅原猛さんが語る出雲大社が特集されている「芸術新潮」も購入。かなりのページ数が特集記事に使われ、読み応え抜群。