毎日、たんたん。
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それはオレンジマーマレードがとろりとかかったレアチーズケーキのようで
帰りのバスに飛び込むと、鼻にふぁーんと入ってきたのはあまーい香りだった。胃がキュワッと活動を始めるのがわかるくらい、いい香り。
これは、オレンジマーマレードだ。ん?それにグラハムのような香ばしい香りもある。それにミルク系の感じもある。そうだ、これはグラハムのクランブルが敷き詰められた上にチーズのタネを流し込んで作られたレアチーズケーキの匂いだ。しかも、マーマレードソースがとろりと掛けられている!

と、映像が出てくるまで、嗅覚と胃を刺激する香り。出所はどこ?どこ、どこ、どこ?とマロニーちゃんを探す玉緒さん状態になると、なんと私の横に座っている小学生の食べているものから発生されているのが判明。でもどうして、小学生がバスの中でレアチーズケーキ?と思って、手元を見ると握られているのは、なんと「ビスコ」の中袋。おいしそうに、ポクンと口にほおりこんでいる。

ああ、どうしてこんなチープ系特保的お菓子の匂いが、オレンジマーマレードがけレアチーズになってしまったのか?私の空腹が成せる技だろうか?空腹偉大なり。

そのバスの中でハナレグミの唄う「そして僕は途方に暮れる」を聴く。
原曲、大沢誉志幸が唄うと、イメージ的にバブル期、ボディコンにワンレンもしくはソバージュの女が真っ赤なハイヒールと口紅姿で、東京タワーの見える億ションの扉を開けて出て行く姿が思い浮かばれるんだけど、ハナレグミだと全然違う。

高円寺辺りの安アパート、部屋の外のベランダには洗濯物が揺れる。長く同棲を続けてきた2人、スーパーの開店前の商品補充と古本屋でのアルバイトで必死に生活費を稼ぐ彼女、そして、ミュージシャンを目指し夜な夜な駅前で唄うことしかしない彼。彼女がスーパーのバイトから戻ると、ビールが転がる部屋に勝手に入り込んできた野良猫と一緒に寝ている彼を見て、「この同棲ももう終わりだ」と急に思ってしまった彼女。お気に入りのフライパンと本だけを持って、三つ編みを微かに震わせながら、アパートの錆び朽ちた鉄階段をカンカン降りていく彼女。ベランダでタバコを吹かしながら、何も言えないまま彼女を見送る彼。「そして僕は途方に暮れる」。

そんなイメージ(笑)。妄想トレイン、快速急行発進って感じです。

おっと、降車ボタンを押さなくっちゃ。

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じつは、わたくしこういうものです
じつは、わたくしこういうものです
クラフト・エヴィング商會

↑、先日まんげつさんに紹介された「真夜中フェ」ならぬ、シチュー当番が出てくる本を、都立図書館から借りて読んでいる。(勤務先にはなかったので…。ないものはない!)こういう徹底的な嘘んこ、手が込んだ作り物って最高。ぷくく笑いながら読んでいる。今秋、うちの柿は何個なるでしょう?マックが訊きたがっています。


00:07 日々、雑感 comments(2)
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00:07 - -
comment
香りや味を記憶するメカニズムは
いったいどうなっているのでしょうね。
ごくたまにですが、小学校の給食の味が
突然、口の中によみがえることがあります。

シチューの図書館ですが、
なっちょさんが勤務する図書館としてはいかがですか。(笑)

ところで、これらはまったく作り物の世界ですから、
読者も当然、そう理解していると決めつけてはいけません。
雑誌連載中、出版社には「この人と連絡取れないか」
「一件、いくらくらいで仕事してくれるのか」などなど、
問い合わせが舞い込んだそうです。
それも一件や二件ではないようで。
にわかには信じられませんでしたが。
柿のお話はまた別の機会に。(笑)
まんげつ 2007/10/26 02:44
まんげつさんへ
こんばんは。
給食の味、ありますあります。大好きなメニューって訳じゃなくても。

マンガ「おたんこナース」の中で、『匂いとは、匂いの微粒子が鼻の中の粘膜に付着して感じるのである。つまり、ゲ○の匂いを感じたときは、その微粒子が…。』という説明があったのを思い出しました。ということは、未だに小学校の頃の微粒子の記憶を、鼻粘膜が持っているのですね。私本体より記憶力があるってことだ!すごい。

シチュー図書館、職員募集が掛かった時のために履歴書書いておきます。面接対策で、メニューも考えておきます。
あ、でも、たぶんシチュー当番よりコーヒー当番の方が向いていると思います。もしくはパン当番。だって、見た目があの「シチュー当番」さんのような、理知的な司書らしい雰囲気じゃないんですよ、私…。ガテン系?

でも、この世界を本物と思って、真剣に楽しめる人も実は羨ましいです。出版社さんのお客さま窓口担当者は大変でしょうけど。
なっちょ 2007/10/26 23:07

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